働く女子が「仕事を辞めない理由」

「会社を辞めたい」きっと多くの人が思ったことがあるのでは。でも、もちろん突然辞めてしまったら会社も困るし、自分にとっても大問題。「辞めたい」気持ちをグッとおさえて、毎日爽やかに通勤するパワーはどこからわいてくるのでしょう? 働く女子に聞いてみました。




■貯金がたまるまで!(22歳/派遣会社)
「とにかく、200万円ためるまでは辞めないって決めています。ボーナスもないからペースは遅めだけど、月々口座から定期預金。貯金が増えていくのが楽しくて仕方がない!」


貯金はひとつの目安と言えそうです。目標金額に到達したら、案外「もっとためたいからもう少しがんばろう」ということもあるかも。


■寿退社を狙っているのに……(28歳/製造メーカー)
「うちの会社は、めでたく寿退社で辞める女性が多いです。私も『辞めるときは寿退社だ!』というルールを自分で設定しています……が、現実は厳しく、結婚の予定どころか、彼氏すらいません……。私の騎士(ナイト)が現れるまで、女ひとりで立派に勤めあげます!」


辞めたい、というより結婚願望が強いのかも?


■役職があがって(25歳/旅行会社)
「3年は勤めると決めて入社し、気づけばもう5年目に。そろそろ別のことをしてみたい、という気持ちが芽生えはじめた3年目のころ、平社員から主任へと役職があがりました。先輩より早く出世したことで、後ろめたさもありつつ、やっぱり評価されたことはうれしくてもう少しがんばってみようと思いました」


自分の仕事を認めてもらえると大きな自信になりますよね。会社側も、「この子に辞められたら困る!」と、切り札を出してきたのかも……? なんて、深読みしすぎでしょうか?


■天職?(23歳/バスガイド)
「不規則な勤務時間に疲れ、追い打ちをかけるようにつらいことも続いて、落ち込んでいたころのこと。『辞めたいけど、ほかにやりたいことって何があるんだろう』なんて悩みを抱えていました。そんなある日のツアーでお客さまから『あなた、この仕事が天職ね!』とお褒めの言葉をいただいて……。そのひと言に励まされ、やる気がわきました」


自分で天職だと思えるのも幸せなことですが、なにより接客を受けているお客様に天職と言ってもらえるなんて、これ以上うれしいことはないですよね。


■同期の支え(27歳/医療系)
「仕事でつらいことがあっても、乗り越えられるのは同期の支えがあるから。仕事の失敗をしたとき相談できるのは、彼氏より、仕事の中身や組織の内部を知っている同期です。理不尽に怒ってくる上司のことを愚痴ったり、酔い潰れるまで思い切り飲んだり、それがリフレッシュになっているから続けられていると思います」


就職の際、会社選びは職種や仕事の内容から入るのが基本であり、そこで働いている人との相性は、入社してからでないとわからないというのが現実。こうして同期に恵まれているというのは、とても幸運なことですね。


仕事へのモチベーションを保つには、自分自身の努力ももちろん大切だけど、誰かの支えや励ましも必要であることは事実。「辞めたい」衝動に駆られているみなさん、「転職する」という手段ももちろんありますが、まずは悩んだとき、ひとりで抱えずに誰かに話してみたら案外解消されることもあるかもしれませんよ。

(栗本千尋+プレスラボ)


niftyニュース、escala cafe、http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/escala-20101104-es011011044345/1.htm