プロ野球初!


来年4月開幕予定のプロ野球関西独立リーグのドラフト会議が16日、大阪市住之江区で行われ、横浜市在住の16歳の現役女子高生、吉田えりさん=神奈川県立川崎北高2年=が神戸球団からの指名を受けた。

吉田さんコメント「頭が真っ白」

 吉田さんは、入団に対して前向きな姿勢を示しており、日本では昭和25年から2年間、女子プロ野球リーグが存在したが、吉田さんが入団した場合には、男子プロに交じって、女子プロがプレーする、日本プロ野球史上初のケースとなる。

 吉田さんは、今月2日から3日間にわたって行われた同リーグのトライアウト(入団テスト)の1次、2次テストを、女子でただ1人クリア。実戦形式での最終テストでも、アンダースローから繰り出す得意のナックルボールで、打者4人を三振、四球、二ゴロ、遊飛に打ち取る、上々の結果を残し、この日の指名が有力視されていた。

 神奈川・中川西中では軟式野球部。川崎北高では硬式野球部の門をたたいたが、ケガで断念。その後、男子に交じり、2つのクラブチームで腕を磨き、今年9月から女子硬式チームの「アサヒトラスト」に所属。「プロ野球選手が夢」と言い切る右腕は、父の勇さん(45)の後押しもあって、性別での受験制限のない、同リーグのトライアウトを受けたという。

 身長155センチ、あどけなさが残る吉田さんは現在、高校2年生。入団後は、関西の高校への転校も検討しており、話題性は十分の“女子高生プロ投手”が誕生する。

関西独立リーグ 来年4月開幕予定の野球独立リーグ。地域の独立リーグとしては、四国・九州独立リーグ北信越BCリーグに続いて、国内で3番目。初年度は「大阪ゴールドビリケーンズ」「紀州レンジャーズ」「神戸9クルーズ」「アカシレッドソルジャーズ」の4チームが参加。将来的には近畿2府4県すべてにチームを置き、8球団に拡大する構想がある。元プロ野球オリックス監督、石毛宏典氏が運営会社の最高顧問を務めている。
(MSNニュースより)