ミツバチ“失踪”

 果樹栽培などに使われるミツバチが急速に減少し、いまだに原因が解明されていない問題で、農林水産省は13日、ミツバチ“失踪”の謎に挑む研究者グループの募集を始めた。研究費用は1000万円を上限に農水省が負担する。

 農水省によると、ホームページなどで、今月26日まで、大学や研究機関などの研究者グループを募集。審査の上、1グループを選び、研究委託契約を結ぶ。研究者らにはミツバチ減少の実態について調査研究し、原因を解明することが求められる。

 果樹栽培の受粉などに使われるミツバチは、平成20年に農水省が行った調査でも前年比14%減少しており、各地の農家では、ミツバチ不足が問題となっている。

 農水省では、寄生ダニによる大量死や輸入ストップなどが原因と推測しているが、正確な原因は分からないため、根本対策も講じられず、担当者らも困り切っていた。そのため、科学的に研究者を募集することにした。
産経新聞YAHOO!JAPAN)