人間関係を壊す禁句とは
「自己演出プロデューサー」という肩書を持つ鶴野 充茂氏が、効果的にコミュニケーションする=自分を「プレゼン」する様々なコツをご紹介します。第49回は、円満な人間関係を保つために避けるべき禁句をお話します。
人間関係を壊す言い方をマスターする?
もし、人間関係に強くなるコツを知りたいと思ったら、逆に、こうすると確実に失敗する、という方法を覚えておいて損はありません。食べられるキノコを探す時には毒キノコも知らないと危ない、というのと同じイメージでしょうか。
人間関係が壊れるきっかけは、往々にして、ちょっとした言葉のやりとりが原因です。片一方がムッとし、もう片一方はそのことに気づきません。
でも、次の瞬間、ムッとした側の人が、感情を抑えきれずに不用意な発言をすることで、関係は破綻するのです。
ムッとした時に、我慢できるかどうかには個人差がありますが、ムッとさせるきっかけは意外と単純ですから、ぜひ記憶に留めて置かれると良いと思います。
最も分かりやすいのは、相手の価値を拒絶する言い方です。
・ 「そんなことも分からないのか」
・ 「だからお前はダメなんだ」
・ 「○○のくせに」(これはあんまり言わないか)
なんていうのがあります。
これ、上司から部下への言葉のように思うかもしれませんが、部下から上司にも同じように使えます。
実は私、これで以前に大失敗したことがあります。(だから自信を持って言えます!)
私がまだ会社員だった頃の話です。自分の部署に移ってきた上司の方針が見えなくて、私はイライラしていました。
3ヵ月以上も経っているのに、まだ方向性を出さない2段階上の上司に対して、何を考えているのかを聞き出そうと、業務の優先順位や部署の達成目標のイメージについて、いろんな角度から質問をし、意見を出していたのです。
「今、決めようとしているところだから」。
その上司がぼそっと言った一言に、とっさに私はこう言ってしまったのです。
「え! まだ、決まってないんですか?」
この一言で、私とその上司の関係は、壊滅的になりました。
今でもはっきり覚えています。一瞬、息が詰まったような無言の空間が広がったと思ったら、次の瞬間、上司の顔が真っ赤になって、細長い目が引きつった丸くてキツイ怒りの目になり、彼の声のボリュームが上限に振り切りました。
でも、その時、なぜその上司がそんな風に烈火のごとく怒り出したのか、正直に言って私にはまったく理解できませんでした。
ただ、正直に思っていることをそのまま言うのは、ちょっと思慮が浅かった。自分の未熟さを今になって反省しています。
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