高さ80万キロの巨大紅炎をキャッチ 




 米航空宇宙局(NASA)は、2月に打ち上げた太陽観測衛星「SDO」がとらえた巨大プロミネンス(紅炎)の画像を公開した。

 撮影は3月30日。研究者は「こんなにはっきりとプロミネンスがとらえられたのは初めて」と驚いている。

 プロミネンスは、太陽の表面から水素ガスが磁力線に沿って上層に噴き上がる現象。今回の巨大な炎は、高さ約50万マイル(約80万キロ)に達したという。

 SDOは太陽の磁場メカニズムを解明し、地球の大気や気候、生命圏への影響を調べる目的で打ち上げられた。撮影する映像は、ハイビジョンテレビの10倍という高解像度を誇る。

 激しい太陽活動は通信システムや電力網にトラブルを引き起こすことがあり、これを察知する“宇宙天気予報”にも役立つと期待される。

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/solarpower/news/100423/spa1004232355000-n1.htm