これぞ内助の功!?

 菅直人首相(63)の伸子夫人(64)が1日、ファーストレディーとして選挙応援をスタート。まずは愛知県安城市で、切れ味鋭い伸子節を炸裂させた。対照的に、首相はメディア取材を避けるなど相変わらずの逃げ腰ぶり。夫人による「菅隠し」との声も漏れ、これこそ“内助の功”といったところか?

 「総理大臣、総理大臣って呼ばれたくないんですよ。あまり身にそぐわなくってね」

 1日、JR安城駅前。「第94代総理大臣夫人」と司会者に紹介されると、伸子夫人は300人の支持者らを前に、苦笑しながらこう語りかけた。

 さらに民主党を「仮設住宅」、自民党を「ボロ屋」に例えて、「仮設住宅は屋根もあってご飯もつくれて住めるんです。もうちょっと住んでみてくださいよ。ボロ屋はまだ雨漏りしていますから」と伸子節で会場を沸かせれば、「選挙中は応援するのが私の仕事。サミットに行っている場合じゃなかった」と選挙の鬼の一面ものぞかせた。

 民主党参院選で掲げる消費税については、「食料品は課税してほしくないと菅に言っています」とも明かした。

 夫人は今後も四国や北陸の激戦区を中心に選挙応援に駆けつける予定だが、肝心の首相は連日のように演説でボロを出している。

 消費税をめぐる一連の迷走に加え、1日の街頭演説では、民主党の目玉政策“子ども手当”に関して「月1万6000円の支給が6月から始まった」と、実際より3000円多い金額を挙げて説明。前日の演説でも「まず月1万5000円でスタートできたじゃないですか」と語るなど、言い間違いも連発している。

 さらなる失言を防ぐためか、秘書官を通じ「ぶら下がり取材は選挙中、行わない」と一方的に通告してきた首相だが、「有権者への説明責任を果たすべきだ」(野党幹部)との声は日増しに強まりそうだ。


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