「何万回くじけそうに」


 経営再建中の日本航空子会社で、国内線を中心に運航しているジャルエクスプレスは9日、副操縦士の藤明里(あり)さん(42)に機長の辞令を交付した。女性の機長は国内航空会社では初めて。

 ■働きながら資格取得、操縦士に

 藤さんは働きながら操縦士としての訓練を受けて資格を取得し、平成11年に同社に入社。12年4月から副操縦士として活躍し、機長になるための社内規定である3千時間以上の搭乗をクリアした。数年前から機長への挑戦を続け、今月2日に認定審査に合格した。

 藤さんはこの日、大阪(伊丹)空港内の同社大阪本社で清水佳人社長から辞令を手渡された。藤さんは緊張した表情ながらも「自分が機長になることは想像できなかった。これまで何千回、何万回とくじけそうになったが、折れずに続けていけば不可能も可能になる」と力強く抱負を語った。

 機長としての初搭乗は、12日午前8時15分の伊丹発仙台行きの便になる予定。

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/economy/business/100709/biz1007091221003-n1.htm