解決! もしもワンクリック詐欺にひっかかったら?

ふだんインターネットを利用していて、ただの1度もエロサイトにアクセスしたことがないという男性は、ほとんどいないんじゃないでしょうか。こういうサイトは、往々にして怪しげな広告やリンクでゴチャゴチャしているものですが、そこには“地雷”が埋まっていることも。いわゆる「ワンクリック詐欺」というやつです。

その典型的な手口は、サイトの「入り口」や「年齢認証」、あるいはリンク広告やサムネイル画像をクリックしただけで「ご入会ありがとうございます!」とか「会員登録が完了しました!」なんて表示がされるというもの。で、あとは一方的に、

「登録日より3日以内に3万円振り込んでください」
「4日目以降だと10万円になります」
「入金がなければあなたのプロバイダから身元を割り出します」

といった意味のことを、もっともらしい文章で伝えてきます。こういった請求には、どう対処したらいいのか。弁護士ドットコム・山本尚宏さんによれば、いちばんの対処法は「無視すること」だそうです。なぜなら「そもそもお金を払うという契約が成立していないから」。

「契約というのは、当事者双方の意思が合致してはじめて成立する法律行為です。契約内容はもちろん、クリックすることが『契約申し込み』になることも明示されないワンクリック詐欺は、特定商取引法にも違反しています。なので、こちらとしては1円たりとも払う義務はありません」

また、プロバイダがユーザーの個人情報を漏らすことは個人情報保護法に抵触するため、そのテの脅し文句もハッタリだそうです。エロサイトを閲覧していたという後ろめたさから、つい慌ててしまいがちですが、そこは冷静に。サイト内に「お問い合わせ先」があっても、無視。みすみす個人情報を漏らすことになってしまいます。

仮にうっかり業者とコンタクトをとってしまい、催促のメールや電話が来たとしても、受信・着信拒否でOK。むしろ、ヘタに返事をして迷いを見せたりしたら、それこそカモにされかねません。請求業者は、不安になって自分から払ってくれる気の弱い人が現れるのを待つだけで、たとえば電話番号から住所を特定して直接請求に訪れるなど、採算の合わないことはまずしないそうです。

もし催促があまりにしつこかったり脅迫めいてきたりしたら、そのときは警察に相談すればいい話で、とにかく基本は無視。不当な請求に応える必要はない、というわけですね。
R25編集部)

(MSNトピックス、R25.jp、http://topics.jp.msn.com/life/article.aspx?articleid=396983