忍び寄る増税の影

急速な景気悪化を背景に、「14カ月予算」として20日編成された2008年度第2次補正予算案と09年度予算原案には、暮らしに密接な分野で国民負担の軽減策がふんだんに盛り込まれた。一方で、09年度の新規国債発行額は5年ぶりに増加に転じ、財政状況は極度に悪化。麻生太郎首相は、景気回復を前提に3年後の消費税率引き上げを表明しており、増税の影は着実に国民に忍び寄ってきている。
 補正予算案には、約2兆円の定額給付金や、大都市圏を除く高速道路料金の大幅引き下げなどを計上。09年度税制改正では、今年末に期限が切れる住宅ローン減税が延長され、過去最大規模に拡充される。
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