女子高生消防団員誕生


 東京・四谷の四谷消防団(磯合彰夫団長)で、高校3年の飯星翔子さん(18)と中越玲子さん(18)が同団初の女子高生団員となった。女子高生に込められた期待は何なのか。同団とともに地域防災にあたる四谷消防署を直撃した。

 −−きっかけは?


 「もともと2人は消防少年団に所属していて熱心に活動していたので、団員らが正式な消防団への入団をすすめました。消防団には18歳から入れますので」


 −−消防少年団とは?


 「消火や通報の訓練のほか、救命講習、はしご車の乗車体験などを通して防災に関する知識と基本的な技術を身につけてもらっています。小学3年から入れます」


 −−2人のおかげで消防団への注目度が高まるでしょう


 「そう。現在、四谷消防団は104人ですが最も年長の方が68歳と、高齢化が進んでいます。2人が団の“顔”となり、若い団員が増えたらうれしいです」


 −−確かに若い力は必要だ


 「逆に、サラリーマンを退職した方への期待も大きいです。『女子高生が頑張っているのだからオレにも』と、協力していただけたらありがたい」


 −−ただ、2人は今後、結婚などで四谷を離れてしまうかもしれない


 「四谷で得た技術、知識を、新たに住んだ地域の防災に活用してもらえたらそれでいいと思います。まずは無理をせず、地元で活躍してほしいですね」
夕刊フジnifty