韓国社会に残る「性上納」

 日本の漫画が原作で、韓国で若者に人気を博したドラマ「花より男子」(韓国版)に出演した女性タレント、チャン・ジャヨンさん(26)が「酒の席や夜を共にする接待を強要された」との内容のメモを残し自殺したとされる問題をきっかけに、韓国社会に残る「性上納」(性的な接待)の慣習が批判を浴びている。

 チャンさんは3月7日、京畿道城南市の自宅で首をつっているのを家族が見つけた。警察は当初、鬱(うつ)病(びよう)などが原因としていたが、同月13日にKBSテレビが「チャンさんの遺書」とするメモを公開。「接待相手から夜を一緒に過ごせと強要された」「暴行を受けた」との内容だったと報じた。

 メモには大手新聞社やスポンサー企業の幹部名が書かれていたとされ、世論の関心が集中。これに押される形で、警察が捜査を再開した。
(共同、MSN)