友だちの彼からの告白。受ける? 断る?

■恋愛スイッチが入りやすい季節だから…

 「恋が生まれるには、ほんの少しの希望があれば十分です」という名言を残したのは、フランスの小説家スタンダール。街がイルミネーションに彩られ、切ないラブソングが流れるこの季節。思いがけない相手にときめいてしまう……人も少なくありません。

 N子さんは、友だちの彼とアドレスを交換してメールのやりとりをしているうちに意気投合。友だちはお酒を飲まないけれど、N子さんと彼はワイン好きということもあり、飲みに行って恋愛の話をしているうちに告白されたそうです。

 友だちの彼からの告白。N子さんのように(1)恋愛の話をしているうちに(2)お酒の勢いで(3)悩みを相談しているうちに…など、告白しやすいシチュエーションというのもあります。

 さて、あなただったら気になる友だちの彼からの告白を受けますか? それとも断りますか?

■女性は彼の浮気に敏感

 インターネット調査会社の「マクロミル」が2009年11月5日、6日で行った20歳〜39歳の既婚女性(500人)を対象にしたアンケート。妻の61%が「夫の携帯電話を内緒で見たしたことがある」と答えています。無断で携帯のメールや通話履歴などを見る理由の1位は「浮気をしていないかチェック」という回答でした。

 そんなに浮気が心配なのかな? 61%は多すぎるような気がしますが、とにかく女性はパートナーの浮気に敏感。いずれにしても、隠れて友だちの彼に会う、メールでやりとりする、という行為は友だちに知られることになりそうです。


 最悪の修羅場は避けたいもの。受けるべきか、断るべきか……。

■友だちの彼からの告白を受ける場合

 友だちの彼からの告白を受ける場合。これは、今までの友だちとの関係を壊すことにつながります。周囲の人も裏切られて傷つく彼女の味方になるでしょう。それでも一緒にいたい相手が彼かどうか……。

 逆の立場になって考えても、友だちの彼に告白されてアッサリ付き合ってしまう女性を選ぶ彼ってどうなの? という気もします。その場のノリや勢いで付き合い始めても、人として信頼できない相手とは長く続かないもの。

 ただ、友だちを失い、信頼を失っても構わないほど彼のことが好きだったとしたら、告白を断ったら後悔します。また、彼が友だちから自分へと心変わりしたように、他の誰かを好きになってもそれを受け止める覚悟もできているなら自分の気持ちに正直に進んでもいいのでは? 何もかも受け入れられるほど好きになれる人なんて、人生の中でそう簡単には出会えません。

■友だちの彼からの告白を断る場合

 スタンダールは『恋愛論』の中で恋愛には4つの種類があると書いています。1つがすべてを賭けられる真実の恋である「情熱恋愛」。2つめは戯れの「趣味恋愛」で3つめが肉体的快楽を意味する「肉体恋愛」。そして、4つめが自尊心を満たすための「虚栄恋愛」です。

 友情と恋愛とを天秤にかけて考えすぎてしまい、彼のことを自分の理想の相手のように思い込むことがあるかもしれません。友だちの彼に告白されたN子さんは、友だちとも彼とも少し距離を置いて、今は一人で考えているそうです。

 彼の本気度、自分の正直な気持ちと向き合って答えを見つける。彼の告白を断るのは、悪者になりたくないから、みんなに嫌われるのがイヤだから……という理由だったら、モヤモヤした気分が残ってしまうでしょう。じっくり考えて、それでも彼を好きだという気持ちが消えなかったら、恋愛を選ぶのも悪いことではないと思います。

【恋愛:石田陽子】
(All About、http://news.nifty.com/cs/item/detail/allabout-20091128-20091128-2/1.htm