相手の恋愛スタイルがSかMか見分ける方法

■彼の恋愛スタイルがSかMか見分ける方法

 みなさん、こんにちは! 最近、恋愛スタイルをSかMかで区別するのが流行ってませんか?飲み会などでも「俺ってSなんだよね〜」「私ってこう見えても好きな人の前ではMなの…」なんてやりとりが目につきます。「彼がSかMなのかをしっかりと見分けて、それ次第でいちばん良いリアクションを心がけたい!」そんな読者の皆様の要望にお応えし、今回は、気になる彼が「S恋愛」なのか「M恋愛」なのかを見分ける方法について考えてみたいと思います。

■SかMか?は「相手によるし、両方ある」が基本

 まず最初に重要なことを1つお伝えしておきましょう。経験上ですが、あくまで基本的に「恋愛的にSかMか?」というのは、恋愛中のさまざまな場面によって変わるものだということ。また、ひとりの人の中にSな面もMな面も両方存在しているので、どちらかに決めつけずに「自分はSもMも楽しもう」が重要だと感じます。経験豊富な皆様においてはどうでしょうか?ぜひ教えていただきたい部分ではあります。

 僭越ながらさらに持論を展開すると、SなのにMという、矛盾を含んでいたほうが、もどかしく、そして人間らしい恋が楽しめます。Sなだけの女性と交際中の男性は「つらそう」だし、Mなだけの女性と付き合う男性の心中は、攻めることしか知らずに、ほんとは刺激が少なく退屈なのです。

■すぐにMモードに入り委縮されると“イラッ!”とくる人も

 ――彼らにとってもあなたのキャラがどちらかに偏るのは、決して幸せではありません。もしあなたが相手のキャラを見極めて、その一挙手一投足にひとつひとつ合わせていこうと、この時点で思っているとするなら、実はそのアクション自体が、あなたの「ドM的本質」を証明しているようなもの。そういう守りの気持ち、彼に気に入ってもらおうと気持ちを持っていると、相手からのSキャラパンチを浴び続けます。相手はやがて攻め疲れ&退屈モードになり、勝手なことに、浮気行為に走ったりもします。

 ここはぜひ相手に合わせるのではなく、時には自分の中のSキャラを楽しみ、Mキャラを演じる。そうやってうまく使い分けて欲しいものです!「そんなの難しいよ〜」という方は、友達モードで接してみてください。友達と接するときがそうですよね?フラットにどちらの軸も持って接していませんか?

 彼「ときどきすっごいSモードで、グイグイ来るのに、そうかと思えば、文句言われたり、いじられるのをわりと楽しんでるでしょ?たまにしおらしく反省してるし」

 あなた「うん、そうなの、どんどんいじって(笑)いじってくれないとつまんないの。あとは、たまにしかって!体育会系でビシっと。やさしいだけだと、だめ。」

 こんな会話を交わせるようになりましょう。

 「相手女性がSなだけでも抑圧度が高まって、安らげない。かといってMなだけでも攻め疲れして退屈…それにぶっちゃけすぐ委縮されるとさらにイライラしてしまう。」

 それがアクティブ系の大人メンズたちの本音です。丸腰でMなだけの態度は相手のイライラを呼ぶのです。いつもはSなのに突然のM的態度こそベスト。彼からの愛情供給や「守ってあげたい願望」を焚きつけるトリガーになります。これが24h、SかMだと、守ってあげたい感情は生まれないのです。

■恋愛はSとMの繰り返し

 たとえばケンカのとき。相手が正しくなかったり理不尽なことを言ってくる場合には、きちんとSキャラになって、注意したり怒ったりしてください。一方自分が過ちを犯したときは、しゅんとうなだれてMの気持ちを味わい、謝って許してもらう。そうやって、両方をバランスよく楽しむべき。その反面、相手がSかMかを分かりやすく判定して、それに合わせて自分のキャラ設定をするというのは、後々無理が出てきてしまい、長続きしません!

■それでも相手のSまたはMの傾向を知りたい場合

 それでも相手が基本的にはSなのかMなのか、という手がかりが少しでも欲しい人のために、すぐに使えるテクニックをレクチャーします。それは、その人のこれまでの恋の話を聞き出すこと。

 知り合って間もないころでも構わないので、これまでの恋愛遍歴を聞き出すと、おのずと彼の恋愛キャラ傾向は見えてきます。とくに「これまで彼女としたことのある一番のケンカ」というエピソードを聞いてみましょう。彼女とのケンカの時に、ものを投げたことがあるとか、三日三晩口をきかなかったとか、泣いて許してもらったとか。「ついいらっとして、なじっちゃうんだよね」だとか「彼女から叱られるのも嫌いじゃない」とか、手がかりになるエピソードがいくつでも出てくるはずです。

 これは、男性が自己申告で「自分はSだ」「自分はMだ」というのに比べてよほど信憑性があるので、おすすめです。もちろん中には、「26歳までは怒りっぽかったけど、ある彼女と付き合ってから変わった」とか「年上に対しては甘えたいほう」など、深い話になることもあるので、一石二鳥です。

■早めに聞くのがポイント

 この、「これまでの一番のケンカ」というお題は、さらっと早めに聞いてしまうのが得策。それほどディープでHな話題でもないので、その人のことを好きになったりする前に、さらっとあいさつのように聞いてしまいましょう。はじめて知り合った人誰にでも聞いてみるというスタンスでいると、いざというとき気軽に聞くことができますし、SかMかを見分ける腕も上がりますよ!

■S同士、M同士はうまくいかないのか?

 さて、仮に相手がSっぽいからといって、自分をMにする必要はありません。SとS同士のカップル、まるで映画の「Mr.&Mrs.スミス」のような、荒っぽくて刺激的な関係というのも味わいのあるものです。激辛ラーメンを食べているような気持ちで、アドレナリンを放出しながらとっくみあいのケンカをしたあと、すっかり仲直りをしてソファでDVDを一緒に見る。そんなやんちゃで悪ガキなカップルになるのも楽しいものです。相手が「俺ってSだから」と言ってきたときに、「私はMなほうかな」と合わせるのではなく、「あ、私もSだし!」と返せると、相手はドキッとして恋が生まれることがよくあります。

 同様に、M同士も悪くありません。どちらかがSキャラとしてリードするのではなく、ふたりでまったりとスローな関係を築く。まるで熟年夫婦のようなノーストレスでケンカのない恋人同士は、世の中にたくさんいるものです。二人でぼんやりと昼寝を楽しんだり、いつまでもごろごろしたりと、まさに草食カップル。彼が草食のMキャラだからといって、イライラしたりするのではなく、それに巻き込まれて一緒にMになるというのもとても素敵な関係です。この場合、結婚や引っ越しなど大きな決断をするときには二人で力を合わせる必要がありそうです。

 いかがでしょう? SかMかを見極めるのではなく、あるときは相手のSにSをぶつけ、あるときは相手のMをSでいじる。そんな臨機応変な自然体の恋愛を楽しんでくださいね!

【恋愛:潮凪洋介

(All About、http://news.nifty.com/cs/item/detail/allabout-20091128-20091128-1/1.htm