「カルガモ走法」

 ハンドルさばきはF1レーサー並み?! 兵庫県警高速隊は18日、高速道路の自動料金収受システム(ETC)で料金を支払わずに通過したとして道路整備特別措置法違反(不正通行)の疑いで、西宮市の運送業の男(55)を逮捕した。高速を走りながら“カモ”になる大型車を物色、ETCゲートで大型車の背後1メートル以内に接近して一緒に通過する「カルガモ走法」で、料金の支払いを逃れていた。その高度な運転技術には、同隊の隊員もあきれるばかりだ。

 −−写真で確認すると極めて危険な行為です


 「まず、走行中に自分の軽トラがすっぽり隠れる大型車を見つけます。で、大型車の運転手がバックミラーで確認できない場所に位置取るのです。あまり離れると機械が『2台通過』と感知するので、1メートルぐらいまで急接近し、あたかも長〜いトレーラーが通ったように偽装するわけです」


 −−卓越した運転技術ですね


 「逮捕容疑は昨年5月の件ですが、阪神高速名神高速で約2年間に460回も不正通行していたようです。それで1度も追突事故を起こさなかったのですからねえ。たしかに、ある意味ではうまいといえますが…。ただ、非常に危険な行為なので同種の犯罪は厳しく取り締まっていきます」


 −−男は何と言い訳していますか?


 「容疑を認め、『経費節減のためだった』と供述しています」


 −−逮捕のきっかけは


 「西日本高速道路からの通報です。親子が一列になって歩く姿に似ている『カルガモ走法』の不正通行がある、とね。同社は今後、男に3倍の料金を請求するそうです。被害総額は25万円とみられるので、請求額は75万円にもなりますね」



niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/headline/detail/fuji-320100119206/1.htm