「出来栄え点」で差

 バンクーバー五輪フィギュアスケート女子のショートプログラム。至高の対決とも言うべき、「マオ―ヨナ」のハイレベルな戦いは、数字上では、ほとんどの項目で、金ヨナが上回っていたことがわかる。

 浅田が勝ったのは、「ステップ・スパイラル」。スパイラルは、ともに最高難度のレベル4(基礎点3・4点)で「出来栄え点」も2・0点で並んだが、直線的なステップ(ともにレベル3で基礎点3・3)の「出来栄え点」で、1・0点対0・7点と差がついた。

 冒頭の連続ジャンプは、浅田の3回転半―2回転が基礎点9・5点に対して、金の3回転―3回転は10・0点。さらに、浅田が「出来栄え点」で0・6点しか上積みできなかったのに対し、金は2・0点の上乗せに成功した。このジャンプだけで、浅田を1・9点も上回ることになり、要素点(技術点)でリードする大きな要因となった。

 3回転―3回転の連続ジャンプに失敗した安藤は、頼みの「プログラム構成点」も伸び悩んだ。


niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/sports/athleticdetail/yomiuri-20100225-00038/1.htm