宇宙飛行士よりも、じっくり細部まで火星を観察できるようになりました。


火星のあんな所も、こんな所も観察できちゃうそうです。

数年前に、NASAMicrosoftが協力して始めたインターラクティブな3D地図が完成しました。ここまで来るのに、NASAは13000ギガピクセルという超高解像度なイメージを3年かけて、HiRISEで撮影し続けたんです。

そして完成した地図は、人々に火星を未だかつてないぐらいクリアに細部まで観察できるようにしてくれました。

これは、NASAMicrosoftと協力して、火星の超高解像度なイメージデータを宇宙探索用オンライン仮想望遠鏡WorldWide Telescopeに組み込みこむことで実現しました。観てもらえれば一目瞭然なんですけど、本当に細かいところまでクリアなんです。例えば、火星を走り回ったMars Roverが残したタイヤの跡なんかも観えちゃったりするんですよ。

PC限定のソフトWorldWide Telescopeを使えば、宇宙飛行士でもない僕やあなたのような一般人でもビクトリアクレーター、オリンポス山、そして、美しい赤い表面を3Dで観ることができるんですから、ワクワクしますよね。





ちなみに、この3D効果は、Mars Global Surveyorの高精度のレーザー高度測定MOLA(Mars Orbiter Laser Altimeter)という機器を使って、測定された火星のデータをもとに3D画像を作成しているんです。更に、このチームは違うアングルから撮影した2つのイメージを使って3Dにする立体画像構築システムも組み合わせて、火星の3D地形モデルを作成しました。




NASAは、この未だかつてないほどに火星を細部まで観察できるようになった地図が、新しい科学上の発見につながることに大きな望みをもっているそうです。

さぁ、あなたも火星探査を体験してみては?


[NASA via PopSci]

−Casey Chan(原文/junjun )

(MSNトピックス、http://topics.jp.msn.com/digital/gizmodo/column.aspx?articleid=336915