木星に小天体衝突?アマチュア天文家が“発光”撮影


 木星で21日未明、小天体の衝突が原因とみられる発光が起き、熊本市花立2丁目のアマチュア天文家立川正之さん(52)がビデオ撮影に成功した。連絡を受けた国立天文台渡部潤一教授は「発光現象がとらえられるのは極めて珍しい」として、国際天文学連合(IAU)に報告した。

 立川さんによると、21日午前3時22分ごろ、自宅の望遠鏡で木星を撮影中に、赤道近くで2秒ほど小さな光が輝いたのに気付いた。「ノイズかと思ったら、確かに写っており、本当に驚いた」と話している。

 渡部教授は、発光現象が観測された付近に痕跡などが見つからないことから「衝突したのは大きさが1キロ未満の小天体だろう」としている。

 木星への小天体衝突は、1994年のシューメーカー・レビー第9彗星が有名。今年6月、フィリピンとオーストラリアで発光が撮影されている。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/science/science/100822/scn1008221541001-n1.htm