道端で出会った猫をゴミ箱に捨てる女


ある家の防犯カメラが信じられない光景をとらえた。家の前を歩いていた女性がたまたま出会った猫を、ためらいもなくゴミ箱に捨てる様子である。彼女は周りを気にしながら猫の背をつかむと、まるで当たり前のように猫をゴミ箱に放り込み、そのまま立ち去ったのだ。

この映像は動画共有サイトYouTube』で公開され、またたく間に話題となった。彼女の行動は動物好きのインターネットユーザーから激しい怒りを買い、『Facebook』では5,000人が登録する大コミュニティが形成される事態となった。一連の騒動を重くみた警察は、この女性を保護したという。

捨てられた猫はローラという名で、飼い主はダリル・マンさん。ダリルさんは日曜日の朝、ローラにエサをやろうと家の外に出た。しかし、どんなに遠くに行っていても呼べば必ず帰ってくるはずのローラが、何回呼んでも帰ってこない。

ダリルさんは近所を探し回ったのだが、どこにも見当たらなかったという。心配になって近所をくまなく探していると、かすかにローラの鳴き声が聞こえた。「鳴き声が聞こえたのはゴミ箱のなかだった。急いでフタを開けるとそこにローラがいたんだ。彼女はとてもおびえていたよ」と、ダリルさんは発見当時を振り返る。

ゴミ箱があったのはステファニー・アンドルーズマンさん夫妻の家の前。「てっきり猫が自分でゴミ箱に入ったのかと思ったよ。ところが防犯カメラを見てびっくり。通りすがりの女性が放り込んだんだ。ショックだったよ」と、衝撃を語っている。

ステファニー夫妻は猫をひどい目に遭わせた女性を野放しにできないと思い、カメラの映像を『YouTube』と『Facebook』に公開した。すると、犯人の女性に怒りを覚えたユーザーが『Facebook』のコミュニティにどんどん集まり、ついに5,000人もの登録者数に達したのだ。

さらに事態は警察を動かすまでに発展。警察の迅速な捜査のすえ犯人の女性は判明したが、5,000人ものユーザーたちの感情は収まることを知らず、警察はついに彼女の家の前にガードマンを配備する騒ぎに発展。

犯人の女性(名前は明かされていない)は当初、警察の保護を断わったそうだ。しかし、「賢明な予防措置」としてガードマンが配備されたという。この件に関して、イギリスの動物愛護団体『王立動物虐待防止協会』も調査に乗り出している。

事態は謝罪では済まされない状況に発展している。この女性は心ない行為により、自らの首を絞める結果となった。いったいなぜ、猫をゴミ箱に放り込んだりしたのだろうか?

Screenshot from www.dailymail.co.uk.
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(MSNトピックス、ロケットニュース24、http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=384474