トイレは贅沢のかたまり!?

ボクの名前はアサハラヒ♪ この森で遊ぶのが大好きなんだ。モグラもイノシシも、み〜んなボクの友達さ。あ! 見て、ルーシー。この前ボクがウ○チしたところに、ダイアモンドキラキラキノコが生えてるよ、あっちのウ○チに生えてるのはピンキーラブラブダケ。キレイだなぁ♪ ほら、キミも早くこっちにおいでよ。あはははは! 「もう、待ってよアサハラヒッ! ウフフ(かわいいヒトね,825;)」

…うん。春ですな!
どこまでもイマジンが膨らみます。
いまのボクなら野グ○、あらためNGSでネバーランドをつくれちゃうかもよ!
止めないでお母さん! ボクはモテたいんだよー!

——1週間前。

近ごろエコとモテのことばかり考えているボクは、その日も朝からトイレのついでに、エコでモテるためのアイデアをひり出そうとしていた。次はなにでエコろうか…。やっぱり身近なところからエコらなきゃだめだよな…。う〜ん…。

…ん? トイレ!?

そのとき、ボクは気づいたのだ。こんなにも身近に、エコるべき素材があったことを! キレイな水、トイレットペーパー、それに電気…大事に使うべき3つのものが、このトイレという狭い空間でフルスロットルで使用されているのだ。地球にやさしいエコ・ガイとして、これは見逃せないんじゃないか!?

そこで、トイレから環境問題を考えることをテーマに1985年に設立した「日本トイレ協会」を訪問。

「私たちは“トイレに、愛を。”をスローガンに掲げ、トイレからCO2削減を始める運動を展開しています。たとえば今年の2月からおよそ1カ月、トイレットペーパーのや水の節約を促す“トイレの詩”シールを作成しました。今年の2月からおよそ1カ月、そのシールを各地に設置するキャンペーンを行ったのですが、トイレットペーパーの使用量が1〜2割削減されたトイレもあったんですよ」

と、会長の加藤 篤さん。研究所では、自主制作のCD『うんちっち!のうた』や、オリジナルトイレットペーパーの制作などのさまざまな活動を通して、トイレへの愛を呼びかけているという。愛…ボクにはなにができるだろう。

調べてみると、日本の水洗トイレの歴史は古く、販売が始まった1920年頃には1回に20リットル前後の水が使われていたようだ。近年では“大”で6リットル前後、“小”で4リットル前後になっている。古いままの便器なら、エコのためにいっそ取り替えるというのもひとつの選択肢かもしれませんな。排泄の音を気にして3回水を流す人もいる日本人は特に気をつけたいところです。
また、日本人のトイレットペーパー使用量は、1人当たり年間55ロール前後で、出荷量はこの10年間で14%伸びているというデータも。背景として、公共トイレの増加が取り上げられているようだ。

なんだか、普段から節水やトイレットペーパーの削減を心がけていないと、ボクたちは知らず知らずのうちにムダ使いをしているのかもしれない。まずは意識することが大事なのね。

さらに、水洗トイレには、下水処理場の汚泥処理という問題もある。というのも、産業廃棄物でもっとも量が多いのは下水汚泥なのだ。産業廃棄物発生量は約4億トンでそのうち下水汚泥は7,500万トン、約19%を占めるとか。その汚泥は、一部が堆肥などに利用されているものの、大部分は焼却したり埋立てされている。焼却すれば大量のCO2が排出されて地球温暖化につながるし、埋立てた汚泥は地下水に浸透して水質汚染を招いているといわれている。そもそも、日本では新しい埋立て地を確保するのが困難な状況でもある。焼却した灰をセメント原料にする等の再生利用の方法は進みつつあるものの、下水道はそういった廃棄物問題の要因のひとつだったのだ…。

つまり、ボクたちが水洗トイレを使ってウ○コを出し続ける限り、これらの問題は解決しない。…いっそのこと、自分のウ○コを使って家庭菜園を始めるか!? どうすりゃいいんだ!? 毎日毎日、微妙な罪悪感にさいなまれながら用を足すのはイヤだよ〜〜!
R25編集部、nifty