うり坊が母代わり


 子ザルの「みわ」がイノシシの赤ちゃん「うり坊」の背に乗り、元気いっぱいで京都府福知山市動物園内を走り回っている。必死にしがみつく様子はロデオさながら。二本松俊邦園長(65)は「死んだ母親のぬくもりを求めているのではないか」と仲むつまじい姿を温かく見守っている。

 2匹は生後4カ月の“孤児”同士。みわは母ザルと死別、うり坊は親とはぐれ、いずれも6月に同園に保護された。

 みわが毎晩泣きやまないのを見かねた二本松園長が8月初旬の夕方、うり坊のケージに入れたところ、おとなしく餌を食べ、添い寝した。数日たつと、うり坊もみわに慣れ、片時も離れなくなった。

 新たな人気コンビに同園は連日、家族連れで大にぎわい。兵庫県丹波市から来た幼稚園児(6)は「イノシシに乗って、みわは面白そう」と目を輝かせた。

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100927/sty1009271339005-n1.htm